節約家を待ち受ける2つの落とし穴とは
節約家を待っている落とし穴は「家」と「教育」だ。
「どんなに堅実な生活をしている人でも、マイホームとなると体力以上のものを買ってしまいがちです」と藤川さん。
結果、ローンの返済ができなくなり、家を手放すことになったりする。
また、自分のことは我慢できても、子どものことにはブレーキが効かなくなる人も多い。中学受験をさせようと思えば塾の費用がかかるし、入学後の学費も嵩む。冷静に考えれば、塾に通うことが直接子どもの学力を伸ばすわけではない。大事なのは家で勉強をする環境をいかに整えるかだが、塾に通わせることで親の責任を果たしたと勘違いしてしまうのだ。では、1億円貯められた人は教育費をどうしているのか。
「1億円貯めた人は、いい公立がある地域に住んでいるケースが多いですね」
最近は中高一貫の公立校が人気になっている。マイホームを選ぶ際には、「通勤に便利」でかつ「いい公立校がある」地域を重視する人が多くなっているという。
1億貯めるには住宅費を年収の15%以内に
実際に「家」と「教育」の費用は、どのくらいに抑えればいいのだろうか。
「子供がいる家庭なら住宅コストは額面年収の2割以内が目安です」
夫婦合わせて年収が1000万円なら、年間の住宅ローン返済額は200万円以内にする。マンションを購入するなら管理費・修繕積立金も含めて2割以内なので住宅ローン返済額はその分小さくなる。欲を言えば15%以内に抑えられれば理想だという。
「実際に1億円貯めた人は15%以内の人が多いですね」
さらに住宅+教育の費用を年収の4割以内に抑える。一般的に年収の2割は税金や、年金、健康保険などの社会保険料として給与から天引きされてしまう。住宅と教育を4割以内に抑えなければ貯蓄などできないのだ。ちなみに子供のいない家庭なら教育費がない分、住宅コストだけで3割までOKだ。