さらなる感染拡大でも慌てない心の準備を

これはあくまで一般論なので業種によって状況は様々ですが、おおよそ、このような順番で影響が出てくると考えられます。感染がさらに拡大することになっても慌てないよう、仕事への影響について心の準備をしておいてください。

すでに業務に影響が出ていて、会社から休業を命じられた人もいるかもしれません。会社都合で休業が命じられた場合には、法律上、賃金の6割以上が休業手当として受け取れる決まりになっていますから、必要に応じて会社に問い合わせてください(この制度は、雇用保険に加入していることが条件となります)。

学校の一斉休校については、社員に休暇を取得させた場合、事業主が1日あたり8330円を上限に助成金を受け取れる仕組みの導入が決まりました。これは雇用保険に加入していない非正規社員やパート労働者も対象となりますから、小学生の子どもがいる人は、会社を通じて支援を受けられるはずです。

この制度はフリーランスの人には適用されませんが、一部から疑問視する声が上がったことから、政府は条件を満たしたフリーランスの人に1日あたり4100円を支給する施策を追加で発表しています。

まだ影響を受けていない人も、想定外の事態になる可能性もありますから、とりあえず、一定金額の現金は確保しておいた方がよいでしょう。

中国は徐々に感染が終息へ

生活面では、マスクや消毒液に続いて、トイレットペーパーなど生活必需品の買い占めも発生しています。マスクや消毒液が品不足になっているのは事実ですが、トイレットペーパーはほとんどが国内産ですし、十分な生産体制が組まれていますから、モノ自体がなくなったわけではありません。SNSでは悪質なデマも広がっているようですから、十分に注意してください。

わたしたちが日常的に購入する商品の多くは中国で生産されていますから、生活家電や小物、住設機器など、一部の商品は中国からの輸入がストップし、品切れになっているようです。

ただ、中国は徐々に感染が終息しつつあり、一部の工場などでは操業を再開する動きも見られます。中国の経済活動が再開すれば、製品は再び日本に入ってきますから、急がない買い物については、しばらく経ってから再検討した方がよいでしょう。