請願書、笑いの才能を開花した?
理由その2は、もはや読みながら笑わずにはいられない。
【翻訳】
「少数のワガママな人たちが選択的夫婦別姓を導入しろとか言っているけれど、奴らは社会の安全を脅かす危険分子。奴らは私たちにとって安らかで居心地のいい共同体に否定的でワガママな、けしからん危険思想の持ち主たちだ。夫婦別姓を認めることで、そんな変質者たち(もはや思想犯に値する)を社会が公認するなんてダメ、絶対。それでなくても家族や地域社会の機能が弱まってる。夫婦別姓にしようなんていう不届きな奴らが跋扈するとますます悪化するんだよねー、ホント迷惑。だらしない結婚とか離婚は、夫婦別姓を唱える破廉恥な人たちがパンピーを扇動するせい。あーあ、子どもたちがカワイソー」
——もう言葉もない。どういうヒステリーを起こしているのか、「夫婦別姓」という考え方には、そんなに何かを刺激されるのか? その根拠希薄で感情的な、異常なアレルギー反応を見ていると、問題があるのは「夫婦別姓を唱える“危険思想者たち”」の方じゃなくて、「夫婦は同姓でなきゃダメ絶対!」とヒステリーを起こしているそっちの方だろう……と頭痛でこめかみを揉みながら思うのだ。