管理職はとくに気をつけたい、ネガティブ発言について
そして意外と目立つのが、パブリックな立場にそぐわないネガティブな発言。会社の名前で発信しておきながら、その自覚がまったくないパターンです。
共感を求めるクレームじみた発信や、今自分たちがやっていることを肯定するために過去の人間関係を貶(おとし)める内容、または外面ばかり気にして知らないうちに部下のことを傷つけるような発言は、明らかに会社の評価を下げる行為。同時に自身の役職の重さや大切さを理解していないということを証明しているようなものです。
SNSが日常生活に溶け込むようになってから、発言のハードルも下がっているのは事実ですが、とくに管理職の皆さんは「会社の顔」ということをお忘れなく! たとえばちょっぴりスピンオフ的な……プライベートを織り交ぜたようなたった一個人の発言でも、外から見たら会社全体がそういう考えなのだ、と見られてもしかたありません。
ひとりスマホやパソコンに向かってポチポチと文字を打つ行為と、それが実は世界中に拡散しているという事実とではギャップがあり、SNSがあたかもプライベート空間に思えるようなときもあるかもしれませんが、それは大間違い。管理職であるならばとくに、会社、そして社会全体に対して大きな責任があり、そして自らの発言一つ一つが注目されている(もしくはされる可能性がある)ことをきちんと自覚することです。
早とちりと安っぽい正義感は同レベル!
また、ネット社会においてもっとも気をつけたいのが、そこに載っている情報が必ずしも正しくない、ということ。
あたかも事実らしく、正義感をあおるような内容が実はウソ……つまりはフェイクニュース、ということだってこれまで数え切れないほどありましたよね。見たまま・読んだままではなく、自身で事実を確認することや真実を見抜くことが、これまでよりもさらに求められている時代です。
だからこそ気軽な「いいね!」や拡散はもってのほか。自分が虚偽を発信することはないにしても、そこに同調してしまっては同じことです。誰のものかよくわからないネガティブなコメントや悪口などの書き込みについても注意が必要。顔や名前を公表せず、他人を悪く書いたり、批評家気取りのコメントは、壁に隠れながらものを投げて攻撃するようなもの。批判するときほど自分が何者であるかを公表する覚悟のない人に、他人をとやかく言う資格がないことを賢い人は知っているはずです。
SNSは、リアルに顔は合わせずとも、やはり人対人のやりとりです。責任と思いやり、そして高い意識をもつことが、SNSを活用する大人のマナーです。
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新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。