東京・大久保にある鯖バーガー専門店「38ism from MK CAFE」で、看板商品の「鯖バーガー」の商品開発を担当する櫻井優さん。フードコーディネーターであると同時に、Instagram(インスタグラム、以下インスタ)でフォロワー数13万5000人を誇るインフルエンサーでもある。「SNSは正直苦手でした」と語る彼女が、たった2年でネットを介して見ず知らずの人から多くの支持を集めるに至った背景には、涙ぐましいほど地道な努力があった。企業でSNSの活用を模索している人も必見のポイントとは――。

30歳を前に、自分にしかできない仕事がしたい

櫻井さんが、10年間勤めたアパレル会社を退社し、フードコーディネーターの道を歩み始めたのは4年前。商品販売の仕事に不満はなかったけれど、30歳を前に将来を思い描いた時、自分にしかできない仕事をしたいという思いに駆られるようになった。

櫻井 優さん

そんな時に姉が出産し、幼稚園の先生をしていた実母を頼って、ママ友と一緒に子連れで実家に集まる機会が増えた。子ども好きの櫻井さんもその輪に加わり、ベビーシッターをしながらママたちの会話に耳を傾けると、子どもの食事について不安や悩みを訴える声が多く聞こえてきた。

食に関する正しい知識を学んで、伝えていくことで、子育て中のママさんたちを応援できたらいいな。親子で安心して食べられるヘルシーな商品を手がけて、喜んでもらいたい――。

その思いを自分の次のステップにしようと決めた櫻井さんは、一念発起してアパレル会社を退社し、料理学校に通い始めた。