2.まとまったお金がなくても誰でも参加できる
投資は何百万円といったまとまったお金がなければ始められない、と思い込んでいる人が多いのです。積立投資ならまだ貯蓄ができていない新社会人や学生でも参加できます。毎月のお給料やバイト代の一部を「つみたて」に充てればいいのですから、世代を問わず誰でも自分の身の丈に合わせて長期投資がスタートできます。将来に向けて本気の資産形成を考えるのなら、最低5000円程度は拠出できるよう、毎月の収入をコントロールしてくださいね。
3.上がっても下がっても気にならない
積立投資は日々の相場の上下を気にしなくなる。これが最も優れている点でしょう。投資を始めたあと、価格が上がっていればみんな心穏やかに過ごすでしょう。一方で価格が下がっていくと、自身の投資金額が目減りして心が折れると思うのではないでしょうか。「つみたて」なら下がった時は前回より同じものが安く買えます。さらに次の回も下がっていたならより安く仕込めてしまう。そう、相場下落はバーゲンセール期間なのです。この感覚が身に付いたなら、下げ相場はむしろ絶好の仕込み時、と嬉しく思えるようになります。この境地に立つことができた人はもう本格的長期投資家の仲間入りです。
4.相場の下落時は仕込み時
積立投資は価格が高い時は投資信託の口数を少なく買い付け、安い時は多くの口数を買い付けるので、購入単価を平準化させることができます。ここで大事なことは、毎回同じ金額を拠出すること。
プレジデントウーマン読者の皆さんは、ご自身の将来に向けた資産形成の時価は「投資信託の基準価額×保有口数」で把握するということを覚えてください。基準価額は投資信託の運用次第で決まりますが、口数は相場下落時にたくさん買うことによって増やすことができます。つまり長期資産形成におけるポイントは、できるだけ口数を多くすること。したがって下落相場時に自然と多くの口数を仕込むことが可能な「つみたて」は、とても賢い投資行動なのです。それが理解できていれば、相場の上下をむしろ歓迎できるようにさえなりますよ。