セブ島留学は人生を変えられる最短の方法

私はもともと海外が好きでしたので、今こうして海外で暮らすことに、それほど大変さは感じませんが、自分の家族も含めて、日本人はどこか自分の意思で海外に出ていくことを嫌がる傾向があるように感じます。転勤で仕方なく行くなら「頑張って」って言うけど、自分の意思で移住することにはあまり歓迎しないというか「日本がいちばんいいのに何で?」と。私の家族の場合は「さゆりは仕方ない」ってあきらめていましたが(笑)、いまは英語環境で育っている娘を見て「よかったね」と言ってくれています。

時間もお金も無限にあれば、それこそ世界じゅうどこでも行けますが、たいていの人はなかなかそうもいきません。でもセブ島留学って、ちょっとお金を節約すれば誰でもできます。セブ島留学は自分の人生を変えていける、いちばん最短の方法なんです。海外に興味があるなら、自分にもそういう選択肢があるということを知ってほしいですね。

成長し続ける国のエネルギーを感じて暮らす

9歳でセブ島にやってきた娘も、もう16歳。進学は欧米の大学を考えているようですが、私はセブ島が大好きなので、ここで一人、老後を過ごすのもいいかなと思っています。留学の仕事もすごく楽しいですが、フィリピンの人たちの役に立つ仕事がしたいと最近、フィリピンの保険の資格を取ってファイナンシャル・アドバイザーとしての仕事も始めました。

現在、フィリピンの経済成長率は6、7%と、どんどん発展しています。私が子どものころは、大人はみんな今日より明日が必ずいい日になると思っていましたが、いまのフィリピンにも同じようなエネルギーがあります。常に成長し続けていて、1カ月や半年でガラッと街の風景が変わっていく。そういう変わっていく世界を肌で感じて暮らしていけるのは、すごく幸せなことだと思っています。

文=池田純子

写真=iStock.com

野北 さゆり(のきた・さゆり)
株式会社セブ社会人留学代表取締役

大学卒業後、リクルートで編集ディレクターを長年務めたあと、2012年に親子でセブ島に移住。セブ島に3年、ホーチミンで1年就業後、現職。語学留学のコンサルティングやサポートのほか、不動産の売買や賃貸の仲介にも携わる。