留学エージェントして何ができるのか自問自答

現在の留学エージェントは、リクルート時代の友人が立ち上げた会社。セブ島に移住してから、ウエディングの映像会社に勤めたり、ホーチミンのIT企業で働いたり、かれこれ3、4年、他の仕事をしたあとに、この留学エージェンシーを引き継ぎました。

引き継いだ時は、立ち上げて1、2年でしたが、地縁や血縁で経営していた状態。これをどう広げていくか、留学エージェントとして何ができるか、と考えたときに思ったのが、“圧倒的なメリットを提供する”ということでした。つまり留学した人すべてに、最速の方法で英語力を上げるお手伝いをすることが、いちばん重要だろうという考えにいきついたんですね。

たとえばカウンセリングは、留学前はもちろん、留学中にも行います。どこの学校もレベルチェックテストがありますから、そのテストの結果を踏まえ、どういう授業を受けて、どう効率的に勉強を進めていくかをご本人と、とことん話し合う。初めての留学は、与えられた課題をこなすのにいっぱいいっぱい。活用するところまで、なかなか思い至りませんが、1カ月たってふり返ってみると、こういうことをしておけばよかったというのが必ずあるんです。私はそれを何千人分もやってきているので、そのナレッジをめいっぱい使ってもらって、“初めてだけど1000回目”というような留学にしてほしいのです。

そんなふうに「英語力がこんなに上がった」というのを結果を出していくうちに、お客様がその体験を一人、二人と自分の信頼している人たちに伝えてくださって……、おかげさまで今は個人のかただけでなく、学校や企業の研修のご相談も多くなりました。

日本人に足りないのはボキャブラリーの量

海外で働き始めて7年ぐらいになりますが、実は私の英語力はTOEIC850点ぐらい。ですから、わりと普通(笑)。ただ実際にビジネスをしてきているので、それなりに単語は頭の中に入っているのかなと思います。

日本の英語教育は、圧倒的に単語が足りないんですね。いざ仕事をしたり、暮らしたりすると、わからない単語だらけで進めない。単語をもっとしっかり勉強していれば、もっと簡単に伸びるのに、と留学生のかたを見ていてもつくづく感じます。

日本人は英語さえできたら、世界でもっと存在感が示せると、私はいつも思っているんですね。日本人は勤勉だし、やると決めたら、それをコンプリートする力もある。そして、そのクオリティも高い。でも現実は言葉の壁のせいで、なかなか海外で働くことすら難しい。だから英語の勉強は全員したらいいと思うんです。「英語だけできても」という人がいますが、英語ができないだけでどれだけ損をしているか……。その足かせは、ひとつでも早く外したほうが身軽にダッシュできると思うのです。