世界最初のバブルは16世紀のオランダ
まず世界最初のバブルとされるのが、16世紀オランダの「チューリップ・バブル」です。チューリップは16世紀の中頃、東ローマ帝国の首都・コンスタンティノープル(現トルコ・イスタンブール)からオランダに入ってきました。オランダの富裕層はたちまち、この珍しくも美しい外来種の花に夢中になり、その球根を取り寄せては、法外な値段で購入しました。その熱は次第に中産階級にまで広がり、みんなが金に糸目をつけずに手に入れようと競うため価格はどんどん吊り上がり、ついには球根1個と土地12エーカー(約4.8ヘクタール)との交換や、球根を玉ネギと間違えて食べた外国の船乗りが逮捕されるといった事態まで発生します。
しかし、あまりの高騰ぶりに、さすがに分別ある人々が「これはおかしい」と売り始めると、価格は下落し始めます。それを見たほかの投資家たちも「これはやばい!」と、どんどん売って、価格はどんどん暴落。こうなると市場はパニックになり、売り注文が殺到して、あっという間にバブルははじけてしまいました。