ビジネスチャンスがあるから知っておきたい、
中国、インド、中東の習慣

肌を見せるのはNG。パンツスタイルがベストです

中東やインドでは、宗教上の理由から女性が肌を見せることをタブー視しています。そのため、体を覆うチャーミングな民族衣装が豊富です。私たち日本人も、現地では肌を見せない服装を心がけましょう。仕事では、動きやすいパンツスーツがおすすめです。なぜなら、治安が不安定な新興国では、仕事中でも、街中でスリに遭う可能性や、走って逃げなきゃ!という場面に出くわす確率がゼロではないからです。比較的安心と思える中国も含め、手荷物の管理も怠ってはいけません。

日本とは女性観が異なります

女性に対する見方や考え方は、国によって千差万別です。私たち日本人にとっては、理解しがたい感覚を持つ国の人々もいます。知らずに現地へ行って、ショックを受けたり、仕事に支障が出たりする場合もあります。中国、インド、中東、各地域の女性観をあらかじめ把握して、「いざ出張!」というときのために心の準備をしておきましょう。

[中国]女性の地位が高い

中国人女性はステータスが非常に高いため、たくましく、口調も激しいです。格上の手ごわい相手に対しては、尊敬できる点を見つけて「学ばせてください!」という態度を示したうえで、こちらも堂々と意見を言うのがベター。いい関係が結べれば心強いパートナーになってくれます。

[インド]男性優位の傾向

日本人女性に対しての差別は強く感じませんが、全般的に男性優位の国。ただし、何事もカースト制度に縛られるインドにおいて、階級の高い、富裕層の女性の中には社会的地位のある仕事について活躍している人もいます。カオスの国ならでは、女性観も一筋縄では語れません。

[中東]非常に男性優位の傾向

ほかの地域に比べて、圧倒的に男性の立場が上だと覚悟しましょう。なめられないよう、名刺交換の際に「アメリカへの留学経験あり」などのステータスを示してください。タレント性を重んじるので、「走らせたら町一番!」など、何でもよいので“一番”を主張するのも手です。

驚くほど感情の起伏が、激しいと心得ましょう

中国、インド、中東など、大陸の人たちと接するときは、日本人の気質とは全く違うということを肝に銘じておきましょう。私たち日本人に比べて感情の起伏が激しく、喜怒哀楽をすぐに態度で示します。原因不明なことでびっくりするくらい激怒する人もいますが、うろたえたら負けです。うまくいくはずの交渉事も立ちいかなくなってしまいます。どんなことがあっても平常心を心がけ、自分の都合で仕切り、たんたんと物事を進めていきましょう。インド人の場合は、何が何でも自分の理屈を押し通す気質もあるので、合意点を見いだすには長い時間をかける必要が。こちらの粘り強さが試されます。