【印:アイラ】高い! でもインドもそう。貧富の差が大きい国だけど、教育格差もすごくて、やっぱりかける人はそれくらい、いやそれ以上にかける感じです。私もわが子の教育にはお金かけなきゃと思っています。
【シ:メイリン】シンガポールも、教育にはお金をつぎ込んで当然、という風潮があるからしんどいですね。ドイツやフランスがうらやましい。
――みなさんは貯蓄をし、将来の資金計画も考えられていますが、母国でもそのような方が多いですか?
【独:ミア】ドイツ人は一般的にケチが多いから(笑)、周りはお金についてしっかり考えて、コツコツ貯めている人がほとんどです。
【仏:アリーゼ】フランスも、貧困層が増えていたりすることもあって、多くの人は危機感を抱きつつ倹約していると思いますが、一方で「なるようになるさ」って感じの人も多い気が(笑)。そういう人はお金がなくても大して気にしていません。
【印:アイラ】インドは人口が多くて価値観も多様だから一概に言えないですが、都市部のエリート層は意識的に貯めている印象です。先進国ほど老後の社会保障が充実していないから、将来の自分の生活を守るためには、貯蓄がすごく重要。
【シ:メイリン】シンガポールも、老後の年金が少ないおかげで、若いうちから危機感を持って貯蓄しようという人が結構いると思います。
どんなやり方でお金を貯めている?
――日本では投資文化が根付かず、資産の大半が預貯金で、元本割れのリスクのある金融商品には手を出さない人も多いですが、みなさんは投資などでお金を増やそうと思っていますか?
【香:ジェニー】香港では、20代から貯蓄に励んで、株式投資を始める人もかなり多いんですよ。株式投資を通じて、資産を最大化しようという考え。何しろ物価も不動産も高いから、自然と「将来のために、自分でどうにか資産形成しなきゃ」って思うのかも。私自身、そうです。
【米:リサ】しっかりしていますね。米国は千差万別っていうか、差が激しい。私の周りには、将来を見据えた投資なんてまったく考えてません、みたいな人も多いです。私自身は、親が昔から株を買っていてなじみがあったので、ちょっと勉強して投資信託を買い始めていますが。
【独:ミア】私は今のところ銀行預金だけです。ジェニーさんやリサさんみたいに、バリバリ投資してみたいけど。周囲では、低リスクの投資信託や債券を買っているという話をよく聞きます。ドイツ人は金融商品の勉強に熱心な人が多いかも。あ、うちの夫も勉強して投資しているみたいなんだけど、何を買っているかはよく知らないな……。
【仏:アリーゼ】まあ、私もパートナーの資産運用の実状は全然聞いたことがないですね(笑)。自分は銀行預金だけです。