フランス留学が、世界への扉を開いた
アメリカの外にほとんど出たことのなかった私を変えたのは、大学生のときの、フランスに1年間留学した経験でした。住み込みでベビーシッターをしながら、日中は学校に通いましたが、まさに世界は広いことを実感し、「いつかは海外に出て、世の中に変化を起こす仕事をしたい」と強く思ったのです。
その後、さまざまな経験をして、最終的に外交官という仕事に就いたのはその原体験があったからだと思います。今は、広報・外交全般を統括していますが、メディア、教育、文化、スポーツなどから海外投資や安全保障まで外に向けて発信するため、多様な知識を求められます。こうして常に学び続けられる仕事を魅力的に感じますし、退屈な日なんて一日もない。大使館で一番楽しい仕事だと自負しています。