※本稿はボンベイ著『家事なんて適当でいい!』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
お母さんの心をズタズタにする言葉「かわいそうに」
今まで自分のことだって完璧にこなせなかったのに、母親になった途端、突然スーパーマンみたいにすべてをうまくやらなくちゃいけない気がする。お母さんになった途端、周りの目も突然そう変わってしまうのかもしれません。周りから投げかけられる「かわいそうに」。親の心をズタズタにする言葉ランキングがあるならTOP3に入る言葉!
ちょっとでも子どもが泣きだすと「かわいそうに」。
(いえいえ、子どもは泣いて意思疎通するんです)
靴下を履いていないだけで「寒いねぇ~、かわいそうに」。
(足の裏で体温調節しているんです)
(中略)昔は言われるたびにグサッ、ビクッ、といちいち傷ついていました。(でも、冷静に考えると、大抵は「かわいそう」じゃないときに言われます)。
母親だって人間 完璧じゃなくて当たり前
自分自身のことにしても、
ひとり時間を楽しむ。今までは人生を謳歌していると好意的だったのに、「子どもがいるのにひとりの時間がほしいなんて甘えてる」。
仕事に精を出す。今までは評価されてきたのに、「一緒にいる時間が少なくて子どもがかわいそう」。
当たり前だけれど、子どもを産んだって飲みに行きたいし、ひとりの時間がほしいし、仕事をする、しないは自分で選択したい。
「親が人間だって何歳のとき気づいた?」これは、社会学者・古市憲寿さんの本『保育園義務教育化』(小学館)に載っていたフレーズで、読んだ途端、ガツンときました。この問いにすべてがあると思いました。簡単に言うと、母親って人間扱いされていない、という話です。これを読んで、母親になった途端、何もかも完璧にこなせて、すべてをうまくできるようになるわけじゃない、と気付きました。