カーソル移動術とツールバーのカスタマイズ

4.カーソル移動と文章選択を極める(Office共通)

効率的なカーソル移動(図表4-1)

文章作成時に、現在のカーソル位置から、Home(Fn+左キー)を押すと行頭に、End(Fn+右キー)を押すと行末まで一気に飛ぶことができます。さらに上記のキーとCtrlを組み合わせることで、文頭または文末に移動することができます。

文字や文章を一発選択する方法(図表4‐2)

Shiftを押しながら左右キーで文字選択、Shiftを押しながら上下キーで複数行を選択することができます。また、Shiftを押しながらHomeまたはEndを押すと行頭・行末まで選択でき、さらにCtrlと組み合わせると文頭や文末まで選択することが可能です。

5.クイックアクセスツールバーとリボンを使いこなす(Office共通)

クイックアクセスツールバー(Alt + 番号)(図表5‐1)

Microsoft Office 2007でそれまでの「メニューIF(インターフェース)」から「リボンIF」に変わってから共通採用されているのがクイックアクセスツールバーです。クイックアクセスツールバーは画面上部によく使う機能を登録しておけば、Altと番号キーとの組み合わせで素早く実行できる便利機能です。登録する機能はアプリケーションや人によってそれぞれだと思いますが、私の場合は、Excelなら「ページ設定」や「ウィンドウ枠の固定」、Wordなら「アウトライン」や「変更履歴の表示」、PowerPointなら「図形」や「図のトリミング」を利用しています。

リボンの表示/非表示(Ctrl + F1)(図表5‐2)

リボン上で視覚的に機能を探したいという場合には、Ctrl + F1でリボンの表示/非表示を切り替えることができます。リボン上のよく使う機能で、ショートカットキーが使えない場合には、先述のクイックアクセスツールバーに登録しておくといいでしょう。

リボンとメニューを表示/表示(Ctrl + Shift + F1)

Ctrl + Shift + F1でリボンとメニューの両方の表示/非表示を切り替えることができます。余計な視覚情報を省き、目の前の作業に集中したい場合に使うといいでしょう。

全画面表示(Alt + V + U) ※Word・Excel(図表5‐3)

リボンもメニューも非表示にして全画面表示の状態で編集を行うには、Alt + V + Uを押します。視界に入るノイズを避けて完全にドキュメント内容に集中したい時に向いている技で、私もときどき使います。また、Escを押せば元の表示形式に戻ります。

以上、「意外と役立つWindows・Office共通機能」はいかがでしたか?

アプリケーションごとに機能をあれもこれも覚えようとすると、気が遠くなってしまうかもしれませんが、共通機能であれば、一つ覚えることで複数の用途に使えることから、少しは気持ちも軽くなるのではないでしょうか? ここに紹介した以外にもWindows・Officeの共通機能は豊富にあるので、頻度や目的に応じてうまく使い分けてみてくださいね。

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