とことん堅実派▼ほとんど自炊で健康管理。

古い洋服は雑巾にして使い倒す

優子さんは現在50代で、独身。40歳で勤務していた会社から独立し、イベント会社の経営を始めた。“会社員時代の年収の3倍”を目標とし、仕事にまい進する。持ち前の頑張り精神を発揮して早々と目標を達成してからは、着実にお金を貯めてきた。そして5年前に、マンションと一戸建てを無借金で購入。

「それぞれ事務所と住居として買いましたが、どちらも地価が飛躍的に上がったことが幸運でした。今後売っても貸してもいいので、ぜいたくしなければ不動産収入で老後は生きていけるのではと思っています」

しかし、それに甘んじることなく、毎日の生活はいたって質素。

「食事はほとんど自炊。高級なフレンチを食べにいく、というようなことはほぼありません。外食は味付けが濃かったり、添加物が多かったりするので、健康のためにも自分で作るようにしています」

普段の買い物は、基本的に現金。クレジットカードは使いすぎを防ぐために1枚だけ保有というから徹底している。「財布に入っている金額の範囲で買い物をするので、衝動買いはほとんどない」そうだ。

また、クローゼットの中もシンプルでスッキリ。洋服は好きなブルー系のアイテムを季節ごとに2、3着持ち、ストールやアクセサリーで変化をつけて着回している。「『優子さんといえばいつも“青”の人ね』と、服がアイコンがわりになっているみたい。覚えてもらいやすいので、自営業としては有利かも。古くなった洋服は、最後は裁断して雑巾に。とことん使い倒しています(笑)」

惜しまないのが「交際費」。友人たちとの交流でさまざまな情報を得ることができるし、新しい出会いによって世界が広がることもある。お金の管理が苦手な優子さんは、その道のプロである友人に、資産運用を学ぶことも。「自分が不得意な分野は人に助けてもらい、相手が困っているときは自分が助ける。“人的資産”に私は支えられていると思います」

▼午堂ポイント
毎日自炊して健康管理をしていると、今後の医療費を抑えることにもつながるので、“見えないお金の節約”になっています。また、同業種よりも他業種の一流の人々との交際にお金と時間を使うのもミリオネアの特徴。コネクションは、お金以上の“財産”となりうるので、大切にするべきです。