キャッシュレスの最前線。独自アプリやセルフレジ導入も
コンビニエンスストア
ポイント還元が有利な電子マネーを使い分け
セブン-イレブンではWAONが使えず、ミニストップではnanacoが使えない――。一部の例外を除き、大手コンビニはほぼ全種の電子マネーに対応している(表3)。「コンビニをよく利用するなら、ポイントを貯めやすい電子マネーとクレカを使いましょう」と菊地さん。Suicaは街中のコンビニではポイントが付かないのだ。
「たとえばローソンは複数の電子マネーで決済ポイントが付きますが、一番トクなのはdカードを使ったiD決済。提示と決済でポイントが付き、請求時に3%オフになるので、合計5%の還元率になる。年会費が実質無料なので持っておいて損はありません」(菊地さん)
貯めたポイントは電子マネーに交換したり、コード決済で次回の支払いに使うのがもっとも効率的。
複数の電子マネーを使いたいなら、スマホに搭載されている決済サービス(表4)を利用する方法もあるが、Apple Payで使える電子マネーは3種のみ。非対応の電子マネーを使いたいなら、電子マネー機能つきのクレカを使うか、対応端末を別途購入するしかない。
キャッシュレス対応は発展途上。使えるサービスを見極めよう。
カフェ&レストラン
よく行く店ならクレカとプリペイドカードを併用
プリペイドカード(現金チャージ)が主流だったカフェチェーン。電子マネーもSuicaのみ(駅構内の店舗限定)という店が多かったが、大手カフェチェーン(表1)では、クレカでチャージできるプリペイドカードを導入している。
「クレカのポイントも貯まるので、よく行くカフェならプリペイドカードを活用しましょう」(菊地さん)
ただし有効期限があるため、たまの利用なら電子マネーにしておこう。
レストランや居酒屋チェーンは楽天Edy対応の店が多い(表2)が、「店舗によっては非対応」というケースもあるため、事前に確認を。
また、支払いが高額になるときは、残高不足に要注意。こまめにチャージするか、後払い方式のiDやQUICPayが使えると安心だ。
個人経営の店では、夜はクレカOKでも「ランチタイムは現金のみ」と言われることが多い。グループで行って、個別に会計すると時間がかかるので、可能なら割り勘アプリを使ってみよう。トークアプリ「LINE」のメニューから利用できるLINE Pay、paymo(ペイモ)などが有名だ。