プレゼンを基にグループディスカッションスタート

ここからは、いよいよテーブルごとにグループディスカッション。まず自身の職場の女性活躍の様子を振り返り、そのうえで女性リーダーを増やすために、どんなことができるかを具体的に話し合っていただきました。

早速、それぞれのテーブルで自己紹介が始まりました。職場の様子や悩みを話し合うなかで、笑い声や拍手が起こる場面もありました。

約30分経過後、グループごとにまとめた意見を12人の代表の方に発表していただきました。発表を集約すると、ポイントは「男性を巻き込む」「女性の意識を変える」「環境を整備する」の3つ。多くのチームが男女双方の問題として、とらえていたことがわかりました。ポイントごとに出てきた意見を紹介します。

(1)男性を巻き込む

「まず男性評価者に認めさせる。そこをクリアしないとリーダーになれません。男性評価者に認めてもらうには、まず信頼関係を築くこと。こういった女性のためのセミナーに男性評価者を引っ張り出してくることも大切だと思います」(Tさん)

「大事なのは上層部の意識改革です。男性を巻き込みながら、意識を変えていけるように、みんなですすめていくこと。また女性同士が結託して力を示すことと、それと同時に自分の能力を示せれば、何かあったときにチャンスが与えられやすいという話になりました」(Kさん)

「育休や産休の制度を男性が知らずに、女性一人が子育てしているところがあります。男性も情報をとっていく必要があるし、こういう会に入って考え方を変えていかなければいけない。そのためには、男女ともに仕事とプライベートが両立できる、休むことで昇進が遅れない新しいルールが必要なのでは」(Oさん)

(2)女性の意識改革

「管理職は『長時間労働で責任が重くて大変そう』というイメージが、女性管理職の登用を妨げているので、業務の効率化を図り、そのモデルを覆すことが必要。在宅勤務などフレキシブルな働き方も管理職が率先して行うとよいと思います」(Yさん)

「自ら手をあげてチャンスをつかむ、次世代のリーダーにチャンスを与える……、女性自身の意識改革にチャレンジする。チームのメンバーを前に出すサーバントリーダーシップだったり、時短で成果を出す自分なりのリーダーシップだったり、リーダーシップのスタイルに多様性があってもいい。こうした多様性を男性が受けてくれる環境も大切で、いっしょに動いていくことが大事です」(Mさん)

「まずはパートナーとのコミュニケーションが大切。自分たちがどんな生活をしていきたいのか、どういうキャリアを積みたいのか、そのためにどう子育てして、どう協力していけるかを話し合う。目的や優先準備を明確にしてコミュニケーションをとっていくことが、最初にすべきことではないでしょうか」(Nさん)