バッグひとつで、仕事に結果が出る理由

責任ある立場の管理職ともなれば、自分の働き方を象徴するバッグというアイテムを、より真剣に選ぶ必要がある。バッグには、あなたの理想を現実に引っ張り上げてくれるパワーがあるからだ。もちろん、適当に選んでいてはそんな魔法は働かない。けれど、週に3日は一緒に過ごすであろう“ビジネスパートナー”と真摯に向き合ったとき、バッグ=ただのファッションアイテムという領域を超え、ときにはあなたの分身となって仕事の一部を担い、そしてときには、あなたという人を品よくアピールし、さりげなくバックアップしてくれる。そう、まるで有能な秘書のように。

バッグはあなた自身であり、同時に優秀なビジネスパートナーである。良い仕事をするうえで、絶対に欠かせない存在だ。さらに大切なのは、それを選び、使いこなすあなたの確かな意志。私たち女性の価値を決めるのはバッグではないけれど、仕事の運命を握る、大切な相棒であることは確かなのだ。

今月の名品

ヴァレクストラのバッグ「イジィデ」

余分なものをそぎ落としたストイックかつ端正なフォルムのイジィデバッグは、定番でありながら毎シーズン注目必至のブランドアイコン。シンプルでいて印象的なデザインが、品よく主張したいビジネスシーンに映える。しっかりとした広めのマチ&内側のジッパー式ポケットで、使い勝手においても文句なしに秀逸。バッグ(右/ミニ/パウダーブルー)[タテ16.5×ヨコ22×マチ12cm]31万8000円、(左/ミディアム/ホワイト)[タテ20×ヨコ26×マチ12cm]37万5000円/ヴァレクストラ
ロングストラップを取り付ければ、肩掛けや斜めがけも可能。サイドの金具部分もミニマルで美しい。
バッグを開け閉めする所作までエレガントに見せてくれる、気品溢れるクロージャー。
 
木村 綾乃(きむら・あやの)
フリーエディター&スタイリスト
数々の女性誌のファッションページを担当するほか、大人のファッションセミナーを開催。アパレルブランドとのコラボレーションや美容サイトのディレクションなども手がける。

写真=小林美菜子