誤使用が、思わぬ経済的ダメージにもつながる

薬の服用が日常的な現代、油断や思い込みが大事につながることもあるのでちょっとしたことでも気をつけていきたい。医薬品に関しては、医師や薬剤師などの医療関係者が知ってさえいればいいと思われがちだが、「医薬品・医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律」には、一般市民が知るべき医薬品の適正な使用について記載があることは実はあまり知られていない。医薬品は使い方を誤ると、健康に不利益をもたらすだけでなく、仕事や家族そして経済面への心配にも大いに関わってくる。

メディアにあふれているさまざまな情報が、すべての人に当てはまるわけではないので、処方薬や市販薬を含め、医薬品についてわからないことや不安なことがあれば、必ずかかりつけの薬剤師や医師に相談するようにしよう。

知っておきたい薬と食品の相互作用
とくに薬と食べ合わせ・飲み合わせの悪いもの


(飲み物)
・グレープフルーツジュース
・牛乳
・アルコール
・カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶など)
(食べ物)
・緑黄色野菜
・納豆
・チーズ
(その他)
・クロレラ(サプリメント錠剤、粉末など)
※出典:「くすりの適正使用協議会」作成をもとに、編集部一部改編
風邪のときについやりがちな、一般医薬品(市販薬)との併用
“同時服用で、効果倍増!”は、ただの思い込み


一緒に服用しがちな例
・風邪薬+栄養ドリンク
・総合感冒薬+葛根湯
・風邪薬+せき止めシロップ
・風邪薬+花粉症対策薬

これらの併用は思いがけぬ副作用につながることも。購入前に必ず薬剤師に相談しよう。