液体洗剤派か粉末派か

みなさんは現在、どんな洗剤で衣料を洗いますか? 好きな洗剤ブランドやメーカーでなく、液体や粉末など「剤」としての話です。

大型スーパーやドラッグストアに行くと、衣料用洗剤はズラリと並んでいます。現在のメインは「液体」、次いで「粉末」で、今や液体が8割にも達しているそうです。5~6年前まで、ドラッグストア店頭では「本日の目玉商品」として、各メーカーの粉末洗剤が日替わりで置かれていました。液体洗剤は売り場の「ゴールデンゾーン」ではなく、棚の下に置かれていたのです。今回改めて調べてみて「そこまで差が開いたのか」と驚きました。

1月23日付の日本経済新聞は、次の記事で解説しています。(関連箇所を抜粋しました)

 衣料用洗剤でシェア4~5割を握る花王は卸を使う企業の多い日用品業界では珍しい自前の販社を持つ。店頭のニーズを直接把握し、機動的に商品開発に反映できるのも強みだ。
 その花王に米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やライオンが挑む激しい競争が市場の活性化につながっている。2010年代以降、3社が濃縮タイプの液体洗剤を続々発売。主流だった粉末タイプのシェアを奪い、今では市場の8割を液体洗剤が占める。

液体洗剤がここまで伸びた大きな理由は、「大量の衣類をまとめて洗うには液体が向いている」からです。これはあとで説明します。

なぜ「液体洗剤派」が8割になったか

販売金額で、液体が粉末を逆転したのは2010年から2011年にかけて。業界団体である日本石鹸洗剤工業会の当時の資料では濃縮タイプの液体洗剤が登場し、「洗剤が半分以下の量でまかなえるようになったこと」も理由のひとつに挙げています。前後の文を含めて、抜粋して紹介しましょう。

 この統計数値を見る際に無視できないのが、超コンパクト液体洗剤の存在です。2009年に登場して以来、すすぎが1回で済むことや、従来は衣類3kgの洗濯に20~25gの洗剤を必要としたのが、半分以下の10gでまかなえるようになったことが消費者に受け入れられ、順調に普及しています。

なるほど、とうなずけますが、私は必ずしも「消費者は少ない量を支持する」とは思いません。これとは別にもっと大きな消費者心理があったのです。