はっきり意見したら、煙たがられてしまいました
私は性格的に裏表のあることが嫌いで、何かおかしい、不公平だと思うと上司であってもはっきり指摘せずにはいられないタイプなのですが、直属の男性上司にとても煙たがられているようです。
もともと男性が多い部署だったのですが、上司は私が異動してきたときに「気づいたことがあれば何でも話してくれ」と言ってくれました。しかし、その通りに職場の問題点と思われる部分を指摘したところ、ものすごく嫌な顔をされました。
実際、職場には不公平がはびこっており、上司は私より仕事ができないのに自分を立ててくれる男性部下の味方をしています。
異動して1年、上司が主催する飲み会に呼んでもらえなくなり、社内の情報も最低限しか入ってこなくなりました。ストレスで眠れなくなり、転職も考えています。こういった上司がいる会社は退職すべきでしょうか。(40代・メーカー総合職)
「何でも話してくれ」は社交辞令のひっかけ問題かも
異動になり、あらためて不平等な現実に直面されたのだろうと思います。でも、そもそも世の中は不平等なもの。私は男女雇用機会均等法以前に就職したので、同じ成果を出す男性と女性がいたら会社は当然男性を選ぶだろう、いいか悪いかはともかくそれが現実だと思っていました。当時ほどではありませんが、今でも不平等は残っています。「世界は不平等である」ということを前提にしたうえで、相談者さんはどうすればよかったのか、これからどうすればいいのかを考えていきましょう。
まず、上司の「何でも話してくれ」は社交辞令だったかもしれません。相談者さんはそれを言葉通りに受け取って問題点を指摘したわけですが、もし自分が指摘された側だったら? と想像してみてください。自分の部署に新しい人が異動してきたので「何でも言ってね」と声をかけたら、いきなり悪い部分を指摘された──。
ちょっとカチンとくるのではないでしょうか。部署に長くいる人ほど、新しく入ってきた人からは問題点より先にほめ言葉を聞きたいはず。「活気がありますね」でも、「和やかな雰囲気ですね」でもいいんです。「何でも言ってね」の「何でも」には、問題点だけでなくいい点の指摘も含まれているのだと知っておくことが大事ですね。