ほったらかして数年……気づけば160万円以上の損失!

▼ほったらかし投資 CASE1
Aさん 34歳(1人暮らし)
世帯年収●約700万円 預貯金●約150万円 その他の投資資産●約306万円
毎月分配金が入ってくる点に引かれて、2種類の投資信託を購入。当初は分配金だけで月数万円の利益になり浮かれていたものの、ちょっと見ないでいたら大損していた! 対処に困っています。

ハイリスク商品は勉強もケアも必要

毎月分配型のREITファンド(REITは不動産が投資対象の投資信託)で大損してしまったAさん。多忙でチェックを怠るうちに、気づいたら160万円を超える損失に。

「Aさんはあまり投資の知識がないまま、REITファンドや個別株のようなハイリスク商品を買ってしまっています。今は日本株全体が好調なので株は利益が出ていますが、そうでなければもっと損していてもおかしくない状況です」(横山さん)

ハイリスク商品を買うなら、事前の勉強はもちろん、買ってからもまめにチェックすることが必要。

「Aさんはそれができていなかったので、今後は勉強しながらリスクを抑えた投資で再スタートするのがおすすめ。まず、資産の値下がりのリスクを抑えるには、投資対象を国内外のさまざまな金融商品に分散させること、そして買うタイミングも分散させることが基本。それを実現できるのが、インデックス型投資信託の積み立てです。組み合わせ例を上で挙げましたが、難しかったら最初は1本で分散効果が高い『バランス型』1種類から始めて、徐々にほかを増やしていってもいいと思います」