PMSも更年期症状も女性ホルモンの波で起こる
生理前のイライラやむくみを引き起こすPMS、ほてりや多汗、関節痛などの更年期症状。どちらも女性ホルモンの変動によって起こると考えられ、程度の差こそありますが、多くの女性に起こる身近な不調です。
黄体ホルモンが増える生理前に出現するPMSは、生理の始まりとともに症状が消えるのが特徴で、PMSがあるということは、きちんと排卵が起きている証しです。一方、年齢を重ねると脳からのホルモン分泌の指令に卵巣が応えられなくなることで、自律神経の中枢でもある視床下部の働きが乱れて起こる全身の不調が更年期症状です。どちらも、人によっては日常生活が困難になることもあり、女性のキャリアを左右する可能性が。ホルモン療法や漢方など、さまざまな手だてがあるので1人で悩まず婦人科へ相談を。一生を通じて起こる女性ホルモンの「波」とうまく付き合いましょう。