気になる肌トラブル(1)
【乾燥・カサつき】
「健康な肌は角層に20~30%の水分を含んでいますが、水分量がそれ以下になると乾燥肌に。また、肌の水分はセラミドによって維持されています」と吉木先生。保湿ケアの基本はセラミドを補うことだという。
また、菅原由香子先生によると、肌に合わない化粧品を使い続けることも乾燥の原因に。
「肌に合わない化粧品は皮膚の構造を壊し、バリア機能を低下させます。その結果、肌が水分を保てなくなって乾燥が進行。そのほか過剰なスキンケアで肌を触りすぎたり、熱いお湯で洗顔したりすることでも乾燥を招きます」(菅原先生)
・赤み、湿疹がある
・頭皮がかゆく油性のフケがある
・かゆくてこすってしまう
【指でチェックしてみよう!】
上出先生によると、頬に指の背をあててベタつきを感じたら、過剰保湿の可能性が。乾燥していると思っていても意外とベタついている人が多いそう。乾燥に加えて、上記の症状がある場合は皮膚科の受診がオススメ。
洗顔後は肌にワセリンを塗るだけ、という人も多い。しかし、菅原先生いわく、ワセリンは油分で肌の表面を覆うだけで水分を与えられず、表面はしっとりしていても、肌内部は乾燥している状態に。湿疹やニキビの原因になることもあるので注意を。