気になる肌トラブル(2)
【シミ・肝斑】
きちんとケアしているつもりでも、年々、目立ってくるシミや肝斑。その原因と対処法を知って、白い肌をめざそう。

「シミは光老化のひとつ」と上出先生。紫外線を浴び続けると表皮のメラノサイトという細胞に異常が起こり、メラニン色素を過剰に分泌してシミが発生。そのため、シミは紫外線をカットすることで予防できる。

一方、肝斑(かんぱん)は頬骨のあたりに、モヤッと薄茶色のシミのようなものが広がる症状。菅原先生によると、ホルモンバランスの乱れによってできることもあるが、スキンケアなどで頬骨に手が当たり、刺激を与えることで皮膚が炎症。その結果、皮膚が薄茶色になる。頬骨の部分に化粧水などをつけるときは手の力を抜き、やさしく押さえるよう心がけて。

イラスト=小野塚綾子
大半の女性が「肝斑」だと思いたい!?
▼シミと肝斑の違い
紫外線によるシミは「老人性色素斑」とも呼ばれ、1度できてしまうとセルフケアで消すことはできない。これに対し、肝斑は炎症を抑える「トランサミン」という薬を服用し、スキンケアで肌をこすらないよう注意すれば消えていく。ただ、シミか肝斑かを自己判断するのは難しいので、皮膚科で診察してもらうのがオススメ(菅原先生)。
▼美容皮膚科での治療法
美容皮膚科でのシミの治療は、ピーリング、レーザー、フォトフェイシャル、レチノイン酸ケアなどがある。「それぞれ内容や金額、通院の頻度が異なるだけでなく、治療方法によっては一時的に赤くなったり、カサブタができたりします。医師はシミの状態に合わせた治療を提案しますが、最終的に選ぶのはあなた自身。予算やライフスタイルを鑑みて、希望に合った治療を選びましょう」(吉木先生)