三井物産 不動産事業部 事業室長の場合
「建設中のビルがあると、つい見てしまいます」
不動産事業部の管理職として働く伊藤鼓月さん。32歳で今の部署に異動し、現在は、本店で国内不動産部門の室長として活躍する。一方で、小学3年生の娘を持つママでもある。
「管理職と子育ての両立でもっとも大変なことは、“時間の使い方”ですね。オンとオフの切り替えにはメリハリをつけ、子どもとの時間は仕事を忘れてしっかり向き合います」
会社では日中、会議や打ち合わせに追われて自分の作業ができないため、どうしても家に仕事を持ち帰ることになる。そこで伊藤さんは、「モバイルワーク」(テレワーク)制度を使い、子どもの就寝後に自宅でじっくり作業をすることに。
ほかの社内制度もフル活用。「時差出勤」制度は個人で勤務時間をずらせるもの。制度導入前の出勤定時は9時15分だったが、今は9時30分に出勤。子どもを学校に送り出した後の15分間にひと息入れ、仕事モードへ切り替えている。
大変だが、管理職だからこそ得られる楽しさもあると伊藤さん。
「仕事も責任も増えましたが、そのぶん集中力と判断力が鍛えられています」