「いっそ寝てみて。それから考えよう」
教えて! 植松さん
こんなピンチ、どう切り抜ける?
Practice 1:いっそ寝てみて。それから考えよう。
眠れないほど悩むより、いっそ寝て、次の手を考えましょう。悩んでいるのはなぜだろう? これからどうなったら困るかな? 不安のもとは何だろう? ……こんなふうに自問自答して問題を客観視してみると、やるべきことは見えてくるもの。最悪の事態と思っているときも、まだまだ大丈夫なものですよ。
Practice 2:その場を離れることも1つの手です。
明確に悪意があるなら、トラブルのある人たちをとりあえず離すことが大切。仲良しにはならなくても、ストレスがたまらないだけで環境は良くなります。ただ、相性が悪い人がいるせいで能力を発揮できずにいるくらいなら、自分から場所を変えてみることも必要ですよ。
Practice 3:「今のはこういう意味です」と正確に伝えて。
ある病院の掲示板で、「あの看護師うざい」というメモを見かけました。これだと、何がうざいのかわからないので直しようがなく、看護師も患者も不幸です。自分が伝えた言葉が意図通り伝わっているかはよく考えるべきです。不安に思ったら、「今のはこういう意味なんです」と伝えることで相手も変わるかも。
Practice 4:「だったらこうしてみたら」を口ぐせに!
たくさんの夢を描いていれば、やりたいことも生まれ、「あきらめる」ことはなくなります。夢を描き、なってほしい未来を描いてみてください。海外旅行に行きたいとか、世界を平和にしたいとか、どんな夢でもOK。その夢のために、「だったらこうしてみたら」と自分に言い続ければ、いつの間にかなりたい自分になっているはず。
植松電機代表取締役
1966年生まれ。2004年からロケット事業を開始。10代に向けて学校などで講演活動も行っている。著書に『あきらめない練習』(大和書房)など。
構成=相馬留美 イラスト=窪田エリー