時間の使い方に、おのずと変化が現れた
アドバイスに従って思考するようになってからは、時間の使い方が変化し、まとめてやると決めた会計の入力も、その日のうちに終わらせることができるようになったという。「25日に行う予定だった事務処理は、結果的に処理後の作業のみとなり、これまでのようにバタバタとあわてることもなくなりました」
余裕ができて考える時間が増えたおかげか、2度手間になっていた処理も簡素化。仕事がたまっても、翌朝1時間早く起きて、繰り上げて作業をすれば、滞りもなくなった。
「どれもちょっとしたことですが、私には大きな思考革命。仕事を先送りしなくなったことで、自分の時間が増えたのも、うれしい収穫です」
LiB 代表取締役CEO 松本洋介さんのアドバイス
1:「考える」「考えなくていい」に分ける
仕事には自分の考えを反映するものと、そうでない作業的なものがあります。この2つを分別し、それぞれに適した時間をあてます。
2:切り替えスイッチとして利用する
集中できないときも、頭を使わない仕事で黙々と手を動かしていると、徐々にスイッチが入り、仕事モードに切り替わります。
3:一気にまとめてやる
細切れにやるよりも「自分は短期集中型」と割り切って、決まった時間に一気にやりきるほうが、かえって効率がよいことも。
撮影=鈴木江実子、藤井泰宏