キャリアの壁1:やりがいが見つからないときは、どうしたらいい?

仕事にやりがいを見いだせないって、本当に辛いですよね。仕事は仕事と割り切れればいいけれど、それができる女性は少ないような気がします。どちらかといえば男性のほうが、仕事と個人的な感情を切り離すのが上手かもしれません。

女の人はそのまじめさゆえに、自分と仕事の距離が近くなりすぎる傾向があります。それがマイナスに作用すると、「がんばっているのに、誰もわかってくれない」とか、「結果を出したのに認めてもらえない」となって、気持ちが折れてしまう。

でも仕事というのは、がんばれば報われるとは限らない。私にも、やる気満々だったプロジェクトが本社の都合で中止になることがよくありました。昔はそのたびに悩んだり怒ったりしていたけれど、「こんなことで一喜一憂するのはエネルギーの浪費だな」と思うようになったのです。もちろん仕事はちゃんと結果を出すけれど、怒っても仕方のないことはさっさと割り切って次へ進む。それがプロだと思います。

▼モチベーションアップは自分の考え方次第

仕事をしているときに味わえる、いい感情はおよそ3つあります。納得できていること。集中できていること。そして達成感というか、「終わった~!」という完了感。この3つの感情を仕事中に味わえているなら、比較的いい状態で仕事ができていると言っていい。そしてこの感情は、自分が心を整えることで、いくらでもつくり出せると思うのです。

会社や上司から与えられた仕事にやる気を見いだせないなら、自分なりのやる気が出る動機を探せばいいんです。たとえば単純作業を命じられたら、「これは時間内にどれだけできるかのゲームだ」と思う。売れそうにない商品を売れと言われたら、「売れないという事実をデータで証明するために、まずは売ってみよう」というように、自分が納得できる理由を考える。この習慣が身につけば、どんな状況でもモチベーションを失わず働けると思います。

▼田島さんから「私らしく働く」アドバイス
やりがいは与えられるものではなく、つくるもの!