▼もうちょっと拝見! 菊間さんの本棚

(左上から時計回りに)『ありときりぎりす』イソップ/ブティック社、『僕のなかの壊れていない部分』白石一文/光文社文庫、『塩狩峠』三浦綾子/新潮文庫、『ガラスの仮面』美内すずえ/白泉社、『きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』日本戦没学生記念会編/岩波文庫

『ありときりぎりす』 イソップ/ブティック社
幼少期に読んだ、「数ある童話の中で、最も心に刺さっている物語」。“楽をしてはいけない”という人生訓の元になった。

『僕のなかの壊れていない部分』 白石一文/光文社文庫
秀逸なタイトルに引かれて手にした一冊ながら、「“生きる”ということを突き詰めるきっかけになりました」と大いに心酔!

『塩狩峠』 三浦綾子/新潮文庫
「母の影響で読み始めた」という、現実の鉄道事故を基にした小説。「生前、三浦綾子さんにお目にかかれなかったことが今も残念」と傾倒。

『ガラスの仮面』 美内すずえ/白泉社
言わずと知れた少女漫画の金字塔。「不遇に耐えながら、努力を重ねて結果を出す物語がたまらない」とは、スポ根好きな意外な一面!?

『きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』日本戦没学生記念会編/岩波文庫
戦争で散った学徒兵たちの遺稿集。「恵まれたこの時代だからこそ、毎日を精いっぱい生きなければという思いを強くしました」と菊間さん。

※掲載の書籍は、菊間さんが当時読んだものとは違う版の場合があります。

菊間千乃
松尾綜合法律事務所 弁護士。1972年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。95~2007年、アナウンサーとしてフジテレビに在籍。そのかたわら、司法試験へのチャレンジを決意し、10年に合格。12年1月より弁護士として活動をスタート。

吉澤健太=撮影