研修もなく上司からも教えてもらえない、取引先とのメールや手紙の書き方。“一目置かれる”にはどんな書き方をすればいいのか? 「告白」「復縁」「お礼」「謝罪」「遺言書」など、あらゆる分野の相談を受ける代筆屋、中島泰成さんに教わります。
メーカーにて役員秘書。秘書歴20年。マンネリ感のあるお礼状をブラッシュアップしたい。「代筆も含め毎日10通、お礼状を書いています! 同じ人に送ることもあるのでバリエーションがほしい。」
▼指令1
ゴルフのお礼に、「謹啓」は堅苦しいです。思い切って省略することで、爽やかな文章に生まれ変わります。季語も思い切って省略しましょう。
(※1)頭語を省き、時候をひらく
ゴルフのお礼に、「謹啓」は堅苦しいです。思い切って省略することで、爽やかな文章に生まれ変わります。季語も思い切って省略しましょう。
(※2)言葉を並べるより、短く簡潔に
「空が抜けるような青さに澄み切る晴天……」は、相手にとっては堅苦しいだけです。「すがすがしい晴天」の一言で伝わります。
(※3)短文に、「末筆では」は不要
このような短い文章なら一目でわかるので不要。それよりも、相手の体を気遣っていることを、さりげなく添えて。うれしくない人はいません。
(※4)句読点のない文章は読みにくい
最大の問題は、句読点を使っていないこと。自社の独自のルールなのだそうですが、受け手の立場に立つと、見直したほうがよさそうです。