プレジデント ウーマン 2017年3月号が発売になりました。特集の編集担当から最新号の見どころをご紹介します。

私らしく、ってよくわからないな。

男性上司に、今回の特集タイトル案を伝えたときの反応でした。

たしかにそうかもしれません。

「女性×働く」というプレジデントウーマンの核とも言えるテーマのタイトルとして、
これまでにつけたことがないものです。

プレジデント ウーマン 2017年3月号「もっと私らしく働きたい!」

この言葉に男性が抱く違和感は、私が女性の働き方を考えるときにもやもやする気持ちと似ているような気がしました。

――管理職になりたい、なりたくない?
――バリキャリとゆるキャリ、どちらを目指す?
――自由とやりがい、どちらを選ぶ?

女性の働き方を考えるとき、必ずといっていいほど出てくる問い。私自身、はっきりとは答えられないものばかりです。

どちらか一つを選べないのが女性。そしてどちらかを選ばなくてもよくなったのがいまの時代。

取材でお会いする方、読者の方は言います。

「管理職うんぬんより、やりがいがほしい」
「出世はどうでもいいけど、仕事の成果は認めてほしい」
「家庭も大事だけど、仕事に没頭したい」。

女性が目指す働き方は一人一人違い、正解もありません。

理想の働き方を言葉で表すなら、「私らしく働く」。これに尽きるのではないかと思ったのです。

私らしく、ということはじつは難しい。自分と真正面から向き合わなくてはいけないからです。

でも、大丈夫。巻頭でインタビューをした田島弓子さんは言います。

仕事で報われたい、人にほめられたいと思っているうちは“私らしい”とは言えない。他人が主語になっているから。目の前の仕事にわくわくしながら全力投球すれば、自分らしさは見つかる……。

この一冊が「私らしさ」を見つける手助けになれば、とてもうれしいです。