段取り&ムダ取り3:「探しもの時間ゼロ」を目指す!

仕事を始めたいのに、必要なものや書類が見つからず、探しているうちに早くも30分経過……。こんなことで時間を浪費するのはもう終わりにしたいもの。

「毎日15分だけ、片付けと掃除の時間と決めて実行しましょう。ただし掃除はやりすぎても、やらなすぎてもダメ。掃除は達成感はあるけれど、あくまでも仕事ではないので、もっとやりたくなっても15分でストップして。最初はタイマーをかけるといいですね」(木村さん)

モノは作業効率と動線を考えて置き場所を決めて。ほかの仕事で使うものは目に入らない場所に置くと気が散らず、集中できます。

パソコン内の探しものも、ファイル名を統一しておけば、検索するだけですぐ見つかるように。

イラスト=Qoonana

▼一日一捨て(※1)
一日に1つ不要品を捨てていけば、1年後には365個のモノを減らせる。「今日は何を捨てようか」と考えるときに、必要なものがどこに置いてあるかも頭に入るので、探す時間のさらなる短縮にも。

▼動線を意識したデスクまわり(※2)
モノの置き場所は動線を意識して。左手で使うものは左側、右手で使うものは右側に置くと、最小限の動きで取れる。

▼左右の配置(例)
(右側でやること)筆記、急ぎのメモ/マウスの操作/ハサミ、カッターを使う/お茶を飲むときに器をもつ/ゴミを捨てる/書類などを仮置きする
(左側でやること)固定電話の受話器を取る/スマホを取る/資料をめくる、参照する

▼ワゴンの中段は空にしておく(※3)
引き出しが3段あるなら真ん中は常に空にしておき、「今日やる予定だが、今は関係ない」仕事の資料などを入れておきましょう。作業中、視界から隠すことで集中できます。

▼迷子にならないファイル名の付け方
検索で見つかりやすいよう、ファイル名はすべて「プレウー(株)イベント出席者リスト161219」などのように、「顧客名+文書の内容+日付」で

▼データを捨てるルールを持とう
作業のたびにファイルを上書きするのではなく、ファイルの名前を変えて保存。完成したらファイル名に「Fin」をつけ、それ以外のファイルは削除します。

木村聡子
税理士。1991年、法政大学法学部卒。働きながら税理士試験合格。開業して超多忙な中で試行錯誤をし、労働時間を大幅削減。空いた時間をセミナー講師やブログ執筆にあて、年収は倍増。著書に『あなたの1日は27時間になる。』。
 

向井 渉=撮影 Qoonana=イラスト 増井かおる=デザイン 教えてくれる人:税理士 木村聡子