東日本大震災の際は、一生分のメディア対応をしました
●コカ・コーライーストジャパン コーポレート・コミュニケーション本部 広報部 部長 尾縣香名子さん
東日本大震災のあと、我々の自動販売機ビジネスは本当に危機的な状況に陥ったんです。使用電力について誤解され、「無駄な電力を使っている」と非難されました。
タスクフォースチームのメンバーとして、一生分のメディア対応をしたんじゃないかと思うくらい、いろいろなPRを行いましたね。「自販機1台が消費する電力はドライヤーよりずっと小さいんですよ」といったことなどを、一つ一つ説明して回ることで、メディアやオピニオンリーダーにも状況が伝わり、風向きが大きく変わりました。
震災のときに学んだリスク対応は、メディアに何を聞かれても答えられるように自社の状況を300パーセント理解しておくこと。朝早くから夜遅くまで情報を聞き取りに社内をまわり、問答をシミュレーションしたときに詰まるところがないように理解をして自信を持ってお話しする。つまり、準備できることは、できるかぎりの準備をする。それに尽きると思います。