【堀込】実は男性側の自由回答を見ても、妻の子育てに不満を持っている夫はいるんです。子どもに甘いとか、すぐ怒るとか。でも自分は日頃子どもと向き合っていないから言えない。

【白河】でも堀込さんたちの子育てを見ていると、お母さんには大胆と思える冒険もさせることができていて、すごくいいと思いました。社会学者の先生によれば、子育てに関わる人が多ければ多いほど、子どもの情緒や社会性が育つそうですし。しかも堀込さんの息子さんは、お父さんを見習って洗濯物をたたんでくれるんですって?

【堀込】そうなんです。いま小学3年生ですが、あるとき急に「洗濯物たたみのルール」を紙に書いて洗濯機に貼っていた。しかもそれが、「よ・う・ふ・く」のあいうえお作文になっているんです(笑)。「よ・汚れた服は洗濯機に」「う・裏返さないで表に脱ごう」「ふ・(乾いた洗濯物を)踏まない」「く・繰り返し使う服は大切に」。

【白河】すごい! 男の子も女の子も、小さいころからお手伝いに巻き込んで、生活技術を身につけることが大事ですね。それがきっと将来の結婚生活を円満にする。それから、女性側の意識改革も必要ですね。結婚相手を選ぶときは、経済力だけでなく、家事スキルなどの生活力も男性の魅力として評価すること。これからは高学歴・高収入なんかより、「魅力的な家庭人としての男性」を戦略的に選ぶ、あるいは育てていく時代ですよ!

長山清子=構成 三沖直文=撮影 伊藤美樹=イラスト