Q5. アイデアがどんどん出てくるアタマの鍛え方
A 毎日何か“気になってみる”
街を歩いていると「おや?」って違和感を覚えることが多いんです。私の擬音で言うと「ほにょ?」なんですけど(笑)、通りをちょっと歩くだけで「ほにょ?」だらけ。例えば、ヘアサロンの前で読めない看板をじーっと見ている中国人に気づく。そこで、「これ、中国語で教えてあげたらビジネスになるかな?」って思いつきます。Aという「ほにょ?」とBという「ほにょ?」がつながっていく。その連鎖に気づくことがアイデアを生むには大事です。
「ほにょ?」をつくるためには、たくさんの情報を入れることです。街には情報がいっぱい。人間観察は誰でもできますが、ちゃんと意識して見るのと見ないのとでは、大きな隔たりがあります。アドバイスするとしたら、「毎日、何か一つ“気になる”」こと。そして、そこから想像することです。
お笑い芸人。1986年米国生まれ。IT企業役員のかたわら2014年10月にお笑い芸人デビューし、翌年2月には「R-1ぐらんぷり2015」決勝進出。日本テレビ「PON!」(月曜レギュラー)などで活躍中。
「Numero TOKYO」エディトリアル・ディレクター。「ViVi」や「GLAMOROUS」で数々のブームを生み出し、「VOGUE girl」などを経て現職。2014年、gumi-gumi設立。ドラマ「ファーストクラス」のファッション監修など幅広く活躍。
新田理恵=構成 市来朋久、山田 薫=撮影