友紀さんの父親は、約1ケ月後、要介護2に認定されました。これで介護保険が利用できるということで、ケアマネージャーを選び、どんなサービスが必要かを一緒に考えます。公的な保険を利用するため、どれでも自由に使えるというわけではなく、サービスの必要性を審査されるのです。

ケアマネは市区町村が指定する会社などから利用者側が選びます。

自治体が作成したパンフレットやインターネットで情報収集。自宅から近いこと、実績が豊富なことなどから絞り込み、電話での感じがよく、看護師出身のケアマネが在籍していて医療の知識も期待できる事業所を選びました。

実際に会ってみると、父の話も、母の話もよく聞いてくれて、元気がいい、頼りになる人でした。

「友人の中には、ケアマネさんと親の相性が悪くて交代してもらった人もいる。ケアマネさん選びは大事なようです」と、友紀さん。知人などから口コミ情報を集めるのもよさそうです。

介護保険で人と繋がる。プロの助言が役立つ

現在、友紀さんの父親は、介護保険を利用して週1度の通所リハビリテ―ションに通っています。

送迎付の通所リハビリなら家族の付き添いも不要。他人と車を同乗するのはいやなど、父は気乗りしなかったのですが、身のまわりのことは自身で出来る今の状態をキープして欲しい、家族以外の人とも交流して欲しい、外の空気に触れて欲しいなど、ケアマネが寄り添うような言葉で説得してくれたそうです。

自宅の廊下やトイレ、浴室には、手すりも取り付け、移動もスムーズ。これもケアマネが提案してくれたことです。