協力者を得る。ケアマネも大切

介護保険の申請を進め、必要なものを手配し、父を見舞い、自宅療養の指導(入浴介助の仕方など)を受け、退院後に通院するリハビリ病院を手配(ソーシャルワーカーの協力を得られる)……と、目の回る忙しさでした。これを、入院中の父親の体調を気にしながら、仕事もしながら行うのですから、なかなかハードです。

友紀さんは、「父のケアをするのは70代の母親。プレッシャーやハードワークで体調を崩したらどうしよう……」と不安になり、なるべく、子どもたちで連絡を取り合って孤立させないように配慮したそうです。家族以外でも、日頃から協力者となり得る親類などと連絡を取り合っておきたいものです。

福祉用具の準備については、「取扱い会社は介護の知識が豊富で、状態を話すと的確に必要なものを選び、素早くセッティングしてくれた。本当に助かった」と友紀さん。病院から、会社を紹介をしてもらったのが良かったようです。

奔走の結果、必要な環境が整い、父は退院。

すぐに介護認定のための調査員が自宅に来て、身体の状態や困っていることなどについて質問を受けました。本人が「なんでも自分でできる」と話してしまう例もあるようなので、家族が付き添い、事実をしっかりと伝えることが大切です。

主治医の意見書も含めて、要介護度が決められます。

ちなみに介護認定の調査は入院中でも可能で、その場合は調査員が入院先の病院に来てくれます。