保険の選び方に正解はないし、ライフステージが変われば見直しも必要。でも、入りすぎや、逆に足りないなんてことは避けたい。FPの畠中雅子さんプロデュース、“ちょうどいい”6人のモデルケースをご参考に!

▼【前編】シングル、子供のいない夫婦の選び方はこちら
http://woman.president.jp/articles/-/1508

CASE4:子供をもたない夫婦

●佳代さん(39歳)/エステ会社経営/年収1000万円/(世帯年収は1800万円)/貯金3000万円/賃貸マンション/夫(38歳)と同居
リーダー気質で社員からも慕われる社長。外食や飲酒の頻度が高いが、アラフォーとなり周囲に大病する人も増えたせいで、健康面に不安を感じる。会社の節税対策にも頭を悩ませている。

●自分で会社を経営するなら、逓増定期保険に入ろう

イラスト=河村ふうこ

夫婦ともに高収入なので、生命保険に入る必要性は低い。

「病気を心配しているので、夫婦とも医療保険に加えてがん保険に加入するのも手かもしれません。がん保険は対象をがんに絞っている分、類似している商品の3大疾病保険などに比べて保険料が安いのが特徴です」

がん保険はさまざま。保障内容も千差万別。回数無制限で保障される、広範囲の抗がん剤治療をカバーしているなど、充実した内容の商品を選びたい。

「佳代さんは会社を経営しているので、保険で節税も考えては。まず、生命保険などの一部の保険には“生命保険料控除”があるので、年末調整で申告して、税金を安くするのに使えます。生命保険の一種で、契約後、期間満了までに保険金額が増加する逓増(ていぞう)定期保険というものもあり、これはご自身や従業員の退職金準備などに使え、なおかつ節税にもつながります」

●Nice plan
月額:1万7096円
◎医療保険(入院保険)
月額保険料:5401円
保障期間:終身
払込期間:60歳
入院日額:1万円
入院時手術:10万円
先進医療保障付き
◎がん保険
月額保険料:3167円
保障期間:終身
払込期間:60歳
がん診断時:50万円
放射線・抗がん剤治療時:月10万円
がん先進医療保障付き
◎逓増定期保険(会社で加入)
<夫>
◎医療保険(入院保険)
月額保険料:5103円(条件は妻と同じ)
◎がん保険
月額保険料:3425円(条件は妻と同じ)

●Pick up
「生命保険料控除」

一定額の保険料は所得金額から差し引いてもらえるので、その分税金が安くなる。貯蓄型保険などを使って上限いっぱいまで保険に入ると、高所得者ほど節税に。

●Check!
「終身ガン治療保険プレミアム」(チューリッヒ生命)

放射線治療などを受けた場合、回数無制限で保障される。保険によっては、保障でカバーされる抗がん剤の種類がかなり限定されているものもあるが、この保険は幅が広く、安心して治療が受けられる。