キャリアの曲がり角世代ができる、穴を埋める方法とは
若い頃にきちんとした育成プログラムを受けられなかったために、あるいは、必要となるスキルが時代の変化とともに変わってきたために、現在必要なスキルを身につけずに上司のポジションにいる。そしてその人自身がチームを停滞させている。そういう人は珍しくありません。
「そんなことを言われても、いまさらどうやって穴を埋めればいいの!」と言われてしまいそうですが、まだまだ挽回の余地はあります。やり方は簡単。若手の指導を積極的に買って出ることです。注意したいのは、自分が教えるのではなく、若手と一緒に現状に最も即したスキルを一緒に身につけること。そう、自分も一緒に学ぶのです。
パソコンがフロアに1台もない若手時代を過ごした人は、それが当たり前のご時世となったイマドキの若手と一緒に、イマドキの若手向けの育成プログラムを受ける(建前的には指導するというスタンスでOK)ことで、少しずつ、そしてこっそりと穴を塞いでいくことをお勧めします。「どうやって学べば、仕事に生かすことができるのか」ということは、いままでの経験から皆さん十分に理解しているはずです。部下に追い越されるなんてことはまずないはずですから、安心してトライしてみてください。
就職や転職、若手社会人のキャリア開発などの各種サービスやウェブサイトのプロデュース、ディレクションを、数多く&幅広く手がけている。直近は、企業の人事が持つ様々なデータと個人のスキルデータを掛け合わせることにより、その組織が持つ特性や、求める人物像を可視化、最適な配置や育成が可能になるサービスを作っている。リクルートワークス研究所『「2025年の働く」予測』プロジェクトメンバー。著書に『就職のオキテ』『会社のオキテ』(以上、翔泳社)。「人が辞めない」という視点における寄稿記事や登壇も多数。