戸外遊びを保障する
求められているのは、子どもの戸外遊びです。心身の土台をつくる乳幼児期だけに、戸外遊びは、次のような意味から重要です。
(1)思いっきり体を動かし、運動神経の基礎をつくる。
→運動を繰り返すことで筋肉の動きを脳が学習していきます。子どもは自然な遊びの中でこそ、一番活発に体を動かします。
(2)自然にふれて五感を育む。
→この時期に1日の大半を過ごす場所は、心の原風景になります。
(3)自然にふれて探究心や創造性を育む。
→自然は不思議に満ち、変化に富んだ教材です。土や砂などを素材に、固い玩具ではできない遊びを楽しむことも、子どものさまざまな力を引き出します。
戸外遊びが保障されているかどうかは、見学のときに次のようなことを確認します。園庭がない場合は、園外保育つまり「お散歩」の質が見どころになります。
・お散歩の頻度(園庭がない施設の場合、晴れていれば、ほぼ毎日出かけるくらいがよい)
・お散歩場所の状況(安全に遊べそうか、樹木や土などの自然環境があるか、お散歩に同行してみるとわかる)
・お散歩の体制(引率者は十分か、通る道は安全か、これもお散歩に同行してみるとわかる)
・園庭がある施設の場合の園庭の活用度(砂場や遊具の使いこまれ方などを見る、園庭でどんな遊びをしているか聞いてみるとよい)