ポイント2:パワポ資料を見やすくする「フォント色」

あなたはパワーポイントで資料を作るとき、すべての文字を黒色で書いていませんか? 文字色は黒、というのはもちろん基本ですが、黒い文字がダラダラ並ぶとメリハリが出ないものです。

たとえば以下のスライドでは、プロフィールを説明しています。このプロフィールは「学歴」「職歴」「資格」の3項目に分かれていますが、【悪い例】の場合、どこからどこまでが職歴なのか、よく見ないと分からないですよね。

資料にメリハリを付けるには、【良い例】のように、項目名だけ色を変更してみましょう。グッと見やすくなります。

ポイント3:パワポ資料を見やすくする「ロゴ」

ぎっしりと文字が詰まったプレゼン資料というのは、なかなか読む気にならないものです。文字をできるだけ少なくする手段としてお勧めなのが、会社名やサービス名にロゴを使う方法。

文字の代わりにロゴを使うことで、目を引く資料になり、キャッチーな印象を与えます。良い例の図は、サービス名をロゴに入れ替えたものです。これはロゴ画像を挿入して作成しています。

以上3回にわたり、見やすい資料をつくるテクニックをご紹介してきました。書籍『外資系投資銀行の資料作成ルール66』では、“伝わる”資料を作るための、エクセルやパワーポイントのテクニックをたくさん解説しています。もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ本をご覧ください。

熊野 整(くまの・ひとし)
ボストン大学卒業後、モルガン・スタンレー証券投資銀行本部に入社し、大型M&Aや資金調達プロジェクトをリード。退社後はグロービス経営大学院にてMBAを取得。その後、エムスリー株式会社に入社し、事業責任者として事業計画の立案から戦略遂行までを行う。現在はスマートニュース株式会社にて、財務計画として収益計画の策定や資金調達を担当。「グローバル投資銀行のエクセルスキルを分かりやすく伝えたい」というモットーの下、2013年10月から週末や平日夜に個人向けエクセルセミナーを開催し、いまや年間3000人以上が受講する大人気セミナーになっている。企業研修も数多く開催し、多くのビジネスパーソンに収益計画の作成指導を行っている。初の著書『外資系投資銀行のエクセル仕事術』(ダイヤモンド社)は、エクセルブームの火付け役にもなり、ヒットを記録した。

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