Case.3 最低限自分一人が生きていけるだけの収入を得られる

「私一人でも生きていけるくらいの給料がもらえるかどうか、です。理想の年収は480万円。1年前に結婚したものの、主人とはうまくいっておらず、関係は冷え切っています。このままだと、いつ離婚を言い渡されるかわからないので」(Cさん/33歳/IT)

なんとも切実なコメントですが、Cさんのように夫婦間で危機を感じている女性は、決して少なくないのでは? Cさんいわく「もともと結婚後は専業主婦になりたかったんです。離婚して再婚するにしても、おそらくそれは無理なので、これからも自分を食べさせられるくらいは稼がないといけない、と気づきました」とのこと。物価の高い都会でひとりで生きていく女性には、ある程度の収入が必要不可欠です。

Case.4 未来につながるキャリアをつくれる

「転職先を決める際、軸にしているのは、40代につながるキャリアをどのようにつくれるかということですね。仕事の“ステージ”を上げたいんです。ベンチャーというと聞こえはいいですが、結局のところは零細企業です。ずっとそういう会社で働いているので、次に転職するなら安定感のある中堅の会社がいい。仕事も給料もステップアップできるところが理想です。楽しさややりがいだけを優先していると、先細りになると思うので」(Dさん/29歳/デザイナー)

Aさん同様「しばらくは仕事一筋でいきたい」と、野心を持つDさん。これまでは「面白いことをやれるかどうか」という基準で会社を選び、現在3社目の企業に勤めていますが、次に環境を変えるならそれだけだと足りない、と言い切ります。

この他にも「どんな仕事をするかよりも、誰とするかが大事。だから、一緒に働く仲間が魅力的かどうか、という点を優先したい」との声もありました。自分が送りたい人生の描き方によって、大事にする項目はさまざま。「転職したい、でも悩んでいる」という女性は、10年後になりたい自分をイメージし、逆算することから始めてみては。

池田園子
1986年生まれ。ライター、編集者。楽天、リアルワールドを経てフリーに。IT、マーケティングなどに関する記事が多め。
 

編集協力=プレスラボ