システムも含め、日本の食文化の真髄を世界へ
中村さんに、これからやりたいことを聞いてみた。
「外食産業は世界中にありますよね。日本は食文化の最先端にいる国です。そのなかで培ってきた凝縮された“おもてなし”を、テクノロジーとともに、海外でも豊かにできる形で実現していきたい。まずはアジアですね」
すでにシンガポール支社を設立。営業活動が始まっている。
「まずは東南アジア。日本文化に対する親近感と、外食産業が発展していく土壌があるからです。距離的にも頻繁に行けますし、時差がなくて仕事がしやすいというのもあります」
とにかく、中村さんはよく動く人だ。
「自分自身が欲しいと思ったものを作る。自分自身が困った課題を解決する。好きなことを仕事にしていると言われることもありますが、だからこそつらいときに踏ん張りがきくんです」
もちろんそこには、冷静にマーケットを判断する中村さんならではの視点があることは間違いない。
大阪府大阪市生まれ。スポーツニッポン新聞大阪本社の新聞記者を経てFM802開局時の編成・広報・宣伝のプロデュースを手がける。92年に上京して独立、女性誌を中心にルポ、エッセイ、コラムなどを多数連載。俳優、タレント、作家、アスリート、経営者など様々な分野で活躍する著名人、のべ2000人以上のインタビュー経験をもつ。著書には女性の生き方に関するものが多い。近著は『一流の女(ひと)が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など。http://moriaya.jimdo.com/
ヒダキトモコ
写真家、日本舞台写真家協会会員。幼少期を米国ボストンで過ごす。会社員を経て写真家に転身。現在各種雑誌で表紙・グラビアを撮影中。各種舞台・音楽祭のオフィシャルカメラマン、CD/DVDジャケット写真、アーティスト写真等を担当。また企業広告、ビジネスパーソンの撮影も多数。好きなたべものはお寿司。http://hidaki.weebly.com/
撮影=ヒダキ トモコ