アメリカ食品医薬品局も認めるオリーブオイルの効用とは?

エクストラバージン・オリーブオイルは、調理油ではなく、調味料として、料理の仕上げにひと回しするのがお薦め。豊かな風味が料理の味をワンランクアップさせるだけでなく、オイルに含まれる微量成分を損なわずに摂取することができる。

中でも、オレイン酸の含有率は、天然植物油の中でもトップクラス。オレイン酸は、不飽和脂肪酸の中では最も酸化しにくい脂肪酸で、体内で過酸化脂質の生成を抑えてくれる。これが、発ガンや動脈硬化の抑制など、さまざまな効能につながる。

アメリカ食品医薬品局(FDA)では、1日の総摂取カロリーを変えずに、肉などから摂取している脂肪(飽和脂肪酸)のうち、大さじ2杯をオリーブオイルに置き換えると、冠動脈性心疾患のリスクを低減する可能性がある、と正式に認可している。

エリカ・アンギャルさんも、前述のサイトにて、1日大さじ1~2杯のエキストラバージン・オリーブオイルを摂ることを薦めている。さらに、エリカさん流の正しいオリーブオイルの選び方として以下のように語っている。

「まず“エキストラバージン・オリーブオイル”であること。ポリフェノールやスクワレンが豊富です。肌を紫外線や環境ダメージから守り、肌を若々しく保つ働きをしてくれる成分です。そして、選び方のポイントは2つです。遮光性の瓶であること。コールドプレス(30℃以下で搾油したもの)であること」

日本在住20年になるエリカさんは、伝統的な和食とオリーブオイルの組み合わせは、最高のアンチエイジングフードだとも語っている。忙しいワーキングウーマンにとって、これほど手軽に取り入れやすい健康法はないかもしれない。毎日2匙のエキストラバージン・オリーブオイル生活、始めてみませんか。

■協力:インターナショナル・オリーブ・カウンシル「Believe in Olive Oil」

撮影=池田匡克(人物除く)