エゴマ、米、ココナッツ……さまざまな植物油が注目される中、和食との相性がよく、使い勝手もよいのがオリーブオイル。ミス・ユニバースの公式栄養コンサルタントとして、知花くららさんなどミス・ユニバース日本代表の食生活を指南してきたエリカ・アンギャルさんの、美と健康に効くオリーブオイル活用法に迫ります。

オリーブオイルは飲む美容液!?

オリーブオイルは今や日本の台所の常備品。パスタやマリネはもちろん、ちょっとした炒め物などにも風味がよくて質感が軽やかなオリーブオイルを愛用している方も多いだろう。でもサラダ油などに比べるとかなり割高なのも確か。毎日使うのは躊躇(ちゅうちょ)する……という人も多いのではないだろうか。

栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさん。オーストラリア・シドニー出身。オリーブオイルを毎日の食卓で用いるほか、バスタイムにスクラブとして活用することも。写真提供:Believe in Olive Oil

ところが、そんなオリーブオイルを、今改めて強く薦めている人物がいる。ご存知、『世界一の美女になるダイエット』の著者、エリカ・アンギャルさんだ。知花くららさんや森理世さんなど、ミス・ユニバース日本代表の「美しくなる食生活」を指南し、ファイナリストまで導いた美のエキスパートだ。

「きれいな肌になりたい、体重を減らしたい、美しくなりたいなら、まず最初にすべきことは、今使っている全ての油を“良質の油”に変えることです」と、『Believe in Olive Oil(ビリーブ・イン・オリーブオイル)』オリーブに関する国際機関「インターナショナル・オリーブ・カウンシル」の、オリーブオイルをより深く理解してもらうための啓発キャンペーンサイト)のインタビューページで語っている。

エリカさんの言う、“良質のオイル”とは、ずばりオリーブオイルのこと。さらに、「オリーブオイルのことを、私は“最強の美容液”だと思っています」と続ける。「化粧品にお金をかける日本人の女性が“食べる美容液”に投資しないのはとても残念」なことだとも。

オリーブオイルが健康によい、ひいては美容によいとはよく聞くが、その効果には改めてどんなものがあるのだろう。香川県産業技術センター発酵食品研究所によると、オリーブについて報告されている主な機能性としては、ざっと以下のようなものがある。

抗酸化性、悪玉コレステロール低下作用、動脈硬化の予防、抗菌性、便秘の改善・大腸ガンの抑制、炎症の抑制、血糖値の改善、血圧降下作用、骨の形成促進……。

むむ、あれもこれも、中年期を迎えて以来、日々気になっている症状ばかり。自分自身の美容と健康の維持にはもちろん、パートナーや両親のケアにも使えそうだ。

さらにオリーブオイルの主要成分は、オレイン酸、ポリフェノール、ビタミンE群、ベータカロチン、スクワレン、カロテノイド、オレオカンタールなどなど。まさに飲む美容液だ。

地中海の太陽を浴びて育ったオリーブの実。熟した黒い実のなかには、豊富なオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンE群などが詰まっており、さまざまな健康効果が期待できる。