部内初めての女性マネジャーとして常に公平に
BMW Motorrad(モトラッド)においてマーケティングの全てを統括するマネジャー職に就いた女性は、会社の長い歴史の中で私が初めてになります。
私自身としては、男女の違いを職場で意識することはありませんし、両者がイーブンである職場が理想的だともちろん考えています。
イーブンであるというのは、たとえ男女の比率で圧倒的に男性が多い職場でも、またはその逆でも、「お互いがきちんと混ざり合っている」という実感を得られる環境であるということ。そうすればストレスは感じないものです。また、男性と女性の両者が、お互いに欠けているものを補えるというメリットも生まれるでしょう。
私の経験では、女性のリーダーはチームワークを重視し、男性のリーダーが論理的であることを重視する傾向は確かにあると思います。自分自身も前者のタイプですね。
その意味で常に気を付けているのは、「自分が正しい」という主張を周囲に押し付けないことです。その上で、最終的な結果が良くなるよう常に心がける。
例えば、相手を説得しなければならないとき、男性の上司には非常にロジカルでファクトを大切にする人が多いものです。そんなときは、たとえ感覚として「正しい」と自分が確信していることでも、我慢強く語りかけ、相手が納得するために必要とするファクトをしっかり揃えて伝える。そうした姿勢が大切です。