自慢話しかしないのが“お局型”、失敗談も交えるのが“ロールモデル型”
「自慢話ばかりを繰り広げて得意げなのがお局型の女性上司、自分の失敗話も交えて面白おかしく話してくれるのがロールモデル型の女性上司です。職場のお局型の女性上司は『あの仕事のトラブルは私が解決したようなものなのよ』『私がいないと、仕事が回らないのよね』と、過去の栄光や自分の必要性をやたら主張してきます。
でもロールモデル型の女性上司は『私ったら、新人のときにこんなミスしちゃって(笑)』『あのときは上司にガツンと怒られて泣いちゃった』と、雑談の中に自分の失敗談を交えて笑わせてくれます。話を聞いているうちに『そういうミスがあるんだ、気を付けよう!』と思えてくるので、ただの雑談でも勉強になることがたくさんあります」(35歳/保険)
上の立場になると、プライドが邪魔をして過去の失敗を隠したくなるものです。でも、失敗した経験を話せば部下が同じ失敗をしないよう気を付けるようになるでしょう。自慢話だけでなく、失敗談も話せることが親しみやすい上司への第一歩と言えそうです。
感情的に怒るのが“お局型”、冷静に指導するのが“ロールモデル型”
「失敗した人に対して『どうしてこんなミスしたの!』『なんでこんなことになる前に報告しなかったの!』と、感情的に怒るのがお局型の女性上司。『ここのミスの原因はなんだったのかな?』『次は最初の段階で報告してね』と、冷静に指導するのがロールモデル型の女性上司。
お局型は叱るだけ叱って『もういいわ!』と、その後に必要な指導をしないんです。怒られるのはいいんですけれど、指導がなければ次も同じ失敗をするかもしれない。ロールモデル型は『なぜこうなったのか』を分析しますし、失敗した本人が気付いていないミスのきっかけや今後の対策を指導してくれる。だから『次こそ頑張ろう』という気持ちになれます」(30歳/アパレル)
部下の失敗にイライラしてしまうことは仕方がないと思います。でも、そのイライラをぶつけても部下は育ちません。ミスの原因や対策を考えさせるにしても、正しい考え方が分からなければ自分では気付けないこともあるでしょう。そこは上司として導いてほしいところです。
ちょっとしたことで大きく差が開いてしまうお局型女性上司とロールモデル型女性上司。うっかりすると、知らない間にお局型となってしまうかもしれません。信頼され、憧れられる上司になれるよう、気を付けたいですね。
兵庫県神戸市在住のライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブ媒体で恋愛コラムを中心に執筆中。
編集協力=プレスラボ