これから電力会社をどう選ぶか

では、わが家ではどうするか? 電気料金については価格ドットコムなどの比較サイトでシミュレーションできるので、さっそく試してみました。契約アンペアは50A、プランは従量電灯B、2月の電気使用量は450kWh。家族2人で、使用量は平均よりちょっぴり少なめです。

結果は、最も割安なプランで月平均800円ほど安くなり、最も割高なプランでは月平均3000円ほど高くなるということ。あらら、あんまりトクじゃない!?

「従量電灯B」は一般的なプランですが、基本料金のほか、使った電力量による料金が3段階に分かれていて、使用量が多いほど1kWh当たりの単価が上がるしくみです。このため、使用量が少ない家庭では、割安効果があまり期待できないようです。

また、この比較では、携帯電話会社のプランは軒並み、料金が割高になりました。携帯電話会社やガス会社などは、電気料金そのものより、電気+携帯電話+ネット、電気+ガス、といったセットプランで判断するとよさそうです。また、契約期間2年といった縛りがある場合もあるので、条件をよく確認することは欠かせません。

わが家が今、契約している東京電力のプランや料金は6月に改定される予定です。判断はとりあえずそれを待ってから。今後は、新電力会社の評判や新しいプランも出てくるでしょう。当面は、様子見で行くつもりです。

マネージャーナリスト 有山典子(ありやま・みちこ)
証券系シンクタンク勤務後、専業主婦を経て出版社に再就職。ビジネス書籍や経済誌の編集に携わる。マネー誌「マネープラス」「マネージャパン」編集長を経て独立、フリーでビジネス誌や単行本の編集・執筆を行っている。ファイナンシャルプランナーの資格も持つ。