業績がいいのに株価が下がっているお宝企業を探そう

どの企業がいくら配当しているのか、配当利回りはどれくらいなのかは、「Yahoo!ファイナンス」や証券会社のホームページなどで確認できます。配当利回りは、最新の株価と、企業が発表している配当金の予想をベースに計算されているのが一般的で、株価の動きによって刻々と変わっていきます。

「Yahoo!ファイナンス」などでは配当利回りのランキングを公表していますから、参考にするといいでしょう。

業績がよければ配当金額が増える「増配」もあり得ますが、悪化すれば配当金額が下がる「減配」も考えられます。また、株式には値動きがあり、値下がりする可能性や、損が膨らむ危険性もあります。

配当は出たけれど株価が下がる一方、というのでは、意味がありませんから、投資する際には、業績が順調かどうか、しっかりチェックしてください。

先進各国が大規模な金融緩和を続けてきて世の中にはマネーがあり余っているため、企業の業績とは関係なく、株価が上がったり、下がったりする傾向が強くなっています。すべての企業ではありませんが、業績好調な企業もあり、業績がよければ配当金は出せる、でも株価は下がっているから配当利回りが高い、という現象が起きるのです。

「有望だと思っている企業があるけれど、株価が高くて手が出なかった」というケースなどは、この機会に株価や配当利回りをチェックしてみるとよさそう。身近なところから、業績好調な企業を探してみましょう。

フリーライター 高橋晴美(たかはし・はるみ)
1989年よりライターとして活動。資産形成、投資信託、住宅ローン、保険、経済学などが主な執筆テーマ。